2010年07月14日

映画『scope』

『scope』
先日、渋谷にて観賞。
映画館と呼ぶにはあまりに小さい空間。
映画好きな人が自宅に作ったプライベートシアターといった雰囲気で、
イスも様々なデザインのが置かれている。

内容を簡単に。

近未来の設定。
集団レイプ事件を起こした男が、服役を終えて出所。
出所前と違うのは、「scope法」という、性犯罪者の動向を常時監視・把握できる法律が出来たということ。
地元での社会復帰は容易でなく、誰も知る人のいない離島に活路を求める男。
島の機械工場で職を得て、更生に向けて歩みだす。
その工場で働く聾唖の女が、男に興味を示す。
その女も、人に言えない苦しみを抱えていた。
苦しさを抱える者同士、次第に心を通わせるも、周囲はすべてを受け入れるわけではなかった。

………
詳しくは上記リンク先の映画公式サイトをご覧になるか、
出来れば映画を観ていただきたい。

映画のキャッチコピー「この愛に、試される。」だけを見たら、正直、薄っぺらい内容ではないかと思えてしまう。
演出等も、結構ベタなつくりな気もする。

でも、この映画が訴えていることは、一言では書ききれないほど、深い。

犯罪者、それも性犯罪者の社会復帰に関する問題。
被害者側だけでなく、加害者から見た問題もある。
もし本当に『scope法』のような法が成立したらどうなるか?
そして、どちらの立場でもない人たちの反応は?

私自身は、どちらの立場でもない人に当たる。
被害者でも加害者でもない、一般の人。
今のところ。
それはとても幸せなことなのだろう。

被害者が生きる社会、加害者が戻ってくる社会は、ほとんどがこの、一般の人で占められている。
一般の人の考えや反応は様々あって当然で、それは、映画の中に出てくる一般の人もそうだし、この映画を観た人の反応もそう。
けれど、自分と相容れない考えや人を排除したり拒絶したり、それだけでは社会は成り立たない。
一般人の自分は、どうしたらよいのだろう?

うまく表現できないけど、
さまざまな問題提起を併せ持った、パンチのきいた映画だと思った。
私はある程度内容をわかった上で一人で観に行ったけど、ただの純愛ものだと思って安易に観たカップルを一日重たい気分にさせるパワーは十分にある。
重いし苦しいし、『救いはどこにあるのか』と問いたくもなる内容なのだけど、
これは是非、多くの人におすすめしたい映画。
渋谷の上映は延長に延長を重ねているようだけど、もし観る機会があったなら、是非。


posted by エマ at 21:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。