2012年09月25日

『ニッポンの嘘』

先週土曜の祝日、銀座シネパトスで『ニッポンの嘘』鑑賞。
http://bitters.co.jp/nipponnouso/

報道写真家 福島菊次郎、90歳。
広島の被爆者、学生運動、成田空港、自衛隊、福島原発…。
たとえ身に危険が及んでも、撮って発表する。
曰く「表に出ないものを引っ張り出して、叩き付けてやりたい」

気骨溢れる生き様。
カメラを構えた時のシャキッとした動きと、日頃のひょうひょうとした姿。
愛犬ロクや日常の素顔の人間味が箸休めとなって、映画として観やすい作品。

私が観に行った日はアフタートーク付き。
長谷川三郎監督と、『かぞくのくに』ヤン・ヨンヒ監督が登壇。
長谷川監督がカメラマンと2人で菊次郎さんの自宅を訪れた撮影初日終了後、
菊次郎さんが「あんたらは違うね」と言って、家の合鍵をくれた話。
ドキュメンタリーを撮ろうとして、監督が思うように被写体を動かしてしまう人もいるそうだ。
つまり演出が加わっているのだけど、それが過度になる場合もあると。
でも、長谷川監督たちは違うね、と。
菊次郎さんの撮影スタンスは、被爆者を撮影に行って2年は通うだけでシャッターを押せなかった時から一貫している。
撮影する側される側の信頼に基づきカメラ越しに対峙する。

しかし一方で、時に相手を騙してでも事実を明らかにする。
自衛隊の撮影禁止とされた区域を隠し撮りし、公開。
その後、暴漢に襲われたり、自宅に放火されたり。

若い人たちに語る
「法を犯した相手を撮るなら、写真家は法を犯していい」
それだけの覚悟をもって撮り、さらに発表する。
撮るだけでは報道写真家は意味がないのだという。

厳しさと人間味が、菊次郎さんを今日も突き動かす。
現在御年91歳。
いい映画を観た充実感でいっぱい。

多くの人たちに観てほしい映画。

松元ヒロさんも観に行ったそうだ。
ライブのトリのネタで語ってた。
posted by エマ at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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