2006年03月25日

「死者の書」観賞

岩波ホールで上映中の『死者の書』を観に行きました!

折口信夫博士著『死者の書』を題材に、
川本喜八郎が監督:脚本を手がけた人形アニメーション映画。

川本喜八郎さん、お名前は耳にしてましたが、
今までNHKの人形アニメくらいしか見たことがありませんでした。

折口博士(ちなみに名前は“のぶお”ではなく“しのぶ”)は、
実は私の母校に教授として籍を置かれた方なのですが、
川本監督と同様、お仕事の詳しい内容はよく知りませんでした。
(大先輩に当たるのに…お恥ずかしい)

通常アニメーションは、ぱらぱらマンガと同様、少しずつ動きの異なる絵をたくさん書いて、それが速く動くと実際に動いているように見えるというものですよね。
ディズニー映画など、1秒は24コマで構成されるのが基本とききました。

それの人形版と考えるとわかりやすい。
つまり、セットに人形を置き、1コマ撮影しては少し動かしてまた撮影という、気が遠くなるような作業の果てに映画が出来上がっているのです。

今回の上映時間は1時間10分となっています。

お話の時代は8世紀半ばの平城京、天武天皇の皇子:大津皇子が処刑されてから50年後が舞台。
美しい藤原南家郎女、
処刑の直前目にした美しい女性をおもって亡霊となって目覚めた大津皇子、
仏に帰依する娘に50年前の話をきかせる語り部の老婆、
…などなど。

声の出演は、上記配役順に宮沢りえ、観世銕之丞、黒柳徹子など。
ナレーションに岸田今日子。
その他、大伴家持に榎木孝明、恵美押勝に江守 徹が声をあてていますが、
人形の顔がその俳優の顔に見えてくるような、
もともと似せて作ってあるような(笑)。
大津皇子、亡霊だけどカッコいいです。

周りが上手いので宮沢りえが必要以上に棒読みに聞こえましたが(爆)、
声だけながら“大きなお屋敷の姫君”らしい清潔感は出ていたと思います。

素晴らしかったのはアニメーションの動き!
郎女が歩きながら衣がひるがえるところは、本当に風が起きているような、
ふわふわした感じがよく出ていました。
冒頭の大工仕事を俯瞰でとらえたところも、
たくさんの人形がそれぞれはしごを昇ったり、屋根を打ち付けたりと
バラバラに動いてるのが、地味ながら細かくてすごいなと思いました。

上映は4月7日まで。
1,800円(ぴあで事前に買うと1,500円)、定員入替制。

平均年齢の高い客席でしたが(苦笑)、小さい会場で、充実した時間を過ごせます。
お近くの方は是非どうぞ!

「死者の書」公式サイト
(↑ 予告編の動画が見られます)
岩波ホールサイト

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posted by エマ at 21:55| Comment(0) | TrackBack(3) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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