2010年07月15日

映画『カティンの森』

5月23日の日記で、その時観たい映画のことを書いたけど、
観たいと思ってた映画5本のうち、実際に観たのは1本だけ。

それが『春との旅』。(感想はコチラ

時間が合わなかったり懐具合でちょっと…だったりで何本も見逃した映画はあるけど、
逆に、急遽観に行ったものもいくつか。

昨日書いた『scope』も見応え十分で良かったけど、もうひとつ、
近所の上映会で観た『カティンの森』も、観に行って良かった映画。

映画そのものは昨年12月頃からやってたそうなのだけど、実際に知ったのはもっと後。
その1か月前に発生した事故で知った名前が、頭に残っていたから。

4月10日、ポーランド大統領夫妻ほか、ポーランドの要人を乗せた飛行機が墜落、大統領夫妻ほか多数の死者を出した。
向かっていた先は、旧ソ連領カティン。
1940年、約15,000人のポーランド人将校(職業軍人ではない人多数含む)が行方不明になり、3年後、ソ連に侵攻したドイツ軍によって数千人の死体が発見された「カティン虐殺」事件。
ソ連の属国になったポーランドではこの事件について語ることは禁止され、
ソ連とドイツで事件の責任をなすりつけあっている状態だった。

実際に遺された日記等をもとに構成された映画からは、ソ連の捕虜になったポーランド人将校たちと、ドイツ軍によって収容所におくられたポーランドの大学教授、その帰りを待つ家族たちの姿を通して、戦争の理不尽さ、残酷さが迫りくる。
おそらく当時の記録映像と思われるモノクロの粗い映像と、映画のために撮影された、いわば再現映像とが繋がって、淡々と目の前にある。

映画はそのまま終わる。
過去の出来事だから、今後どうするということではなく、ただ、こういう出来事があったということを、受け止めるほかない。
現実にあったこととして受け止めるには、あまりに重く苦しく厳しいことだけれども。

それにしても、映画を観る前にポーランドの歴史をもう少し予備知識として入れてから行けばよかったと反省。

「カティンの森事件」の追悼式典、ロシア主催のと、ポーランド主催のとあったそうなのだけど、
後者の式典に向かう途中の大統領機が墜落し、式典は中止に。
悲劇の事件が70年後新たな悲劇を生むとは…。
そのことにも衝撃を受けたので、映画を観る機会を得られてよかった。


posted by エマ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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