2004年09月04日

『赤毛のアン』で号泣

ダメだ…。

今、CS放送のアニメのチャンネルで『赤毛のアン』の再放送がやってるんですよ。
「世界名作劇場」でしたっけ?
なんでも、今年は放送から25周年なのだとか。
最初の放送なんてかなりおぼろげな記憶だけど、ローカル局も含めて、何度も再放送されてるので、うちのテレビが受信できるかぎり、チェックはしてました。
 といっても「ああ、やってるなぁ。」くらいで、欠かさず見てたのはもう、はるか昔の時の再放送でしたが。

だから、今回はひさしぶりに見たわけです。
たまたまザッピングしてたらやっていたので、途中からでしたが。
そしたら。

アンを愛し、慈しんでくれたマシュウが急死してしまう回だったんですよ!

 かいつまむと、アンを養女に迎えてくれたカスバート家が財産を預けている銀行が倒産して、そのニュースを知ったマシュウは持病の心臓病の発作で帰らぬ人となってしまうのです。
 慌しく葬送の準備が行われます。ともに未婚だった、マシュウの妹・マリラは悲しみを隠さず、近所の人たちも、もの静かで優しかったマシュウの死を悼みます。
 けれど。
 アンは泣けないのです。
 夜になり、マシュウの棺を囲むようにマリラや近所のリンドさんが座って休む中、2階の自分の部屋にこもるアン。
 アンの腹心の友・ダイアナは、今夜は一緒にいようかと尋ねるのだけれど、アンはそれを丁重に断ります。「ひとりになりたい」のだと。
 ダイアナには、涙もこぼさず、ひとり苦悩するアンの気持ちが理解できなかったけれど、アンの気持ちを尊重して、だまって部屋を出て行きます。

 薄いカーテンを押しやる風、厩、農作業の靴。
 アンは窓辺でいつのまにか眠ってしまっていました。
 そこに浮かんだ、前日のマシュウとの会話。
 「本当は男の子をもらっていたら、もっとマシュウの助けになったのに」と言うアンに、
マシュウはこう告げます。
 「1ダースの男の子よりも、アンがいてくれたらいい。」と。自慢の娘であると。

 こう告げると、いつもの農作業姿だったマシュウはいつの間にか正装し、アンのもとから去っていってしまいます。

 アンが気が付くと、そこは自分の部屋。暗く、扉の向こうの世界には、もうマシュウはいない。

…ここで初めて、アンはマシュウを想って泣くのです。
激しく。とめどなく。

 下の部屋にいたマリラがアンの声に気が付き、2階へ上がってアンをなだめます。
マリラは、“こんなときでもないと言えないから”と、厳しくしたこともあったけれど、アンは、自分の喜びであり、慰めだったと涙ながらに言います。
“マシュウほどアンを可愛がってなかったなんて思わないで”とも。
もちろん、アンにはよくわかっています。必死に首をふるアン。

号泣したふたりは、悲しみを共有するのでした。

…ハァ〜…ダメだ。
こうしてあらすじ書いただけでももう涙腺がヤバイです。

そもそも人が死ぬという話でもあるけれど、
風が吹いてきて、アンの部屋のカーテンが揺れるあたり、
アンがマシュウの言葉を思い出すまでの間が、“無音”なんですよ。

ドラマもアニメも滅多に観ないのだけど、過去に観たものを思い起こすかぎり、
テレビから流れてくる番組で“無音”って、そんなにないことだと思うんですよ。
ただ歩いてるだけでも音楽が流れていたり、ナレーションがかぶっていたりするでしょ?
それが、無いんです。

この“間”で、いつも泣かされるんです。
もの静かで、恥ずかしがりやで、けれど、たっぷりの愛情をアンに注いでくれたマシュウ。
マシュウそのものなんですよね。この“無音”の場面。

もう何年も前、自分がいちばん大好きだった祖母が亡くなった時、私はアンのように涙も流せず苦しむことはなかったけれど(マリラのように、慎みなく号泣してたので…)
アンの気持ちが伝わってきます。

「ダイアナは優しい子だけれど、今回のことはあの子の悲しみではないから、一緒にいてもらうわけにはいかなかった」という気持ち。

アンにはマリラがいて、マリラにはアンがいて、よかったなぁ。
「他人に話す」って、すごく気持ちが楽になる行為なんですよね。

私の時は、ちょうどその時とある講習会でグループセラピーを学んでいたので、その場を利用してしまいましたが(^^;

『赤毛のアン』は、ほかにも名場面がたくさんあるんですけどね。
音楽も美しくて、ギルバートとの関係も面白かったんですよ。
機会があれば、是非みてほしいアニメです。
今回はたまたま観てしまったので、この回、でした。

小説も『アンの娘リラ』まではずいぶん昔に読みましたけども、実写映画にもなりましたけど(このギルバート役の人はイケてなかった…)も、“たかがアニメ、されどアニメ”って感じですかねぇ。


posted by エマ at 01:47| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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