2011年04月05日

地震前と地震後

■松元ヒロ「ひとり立ち」(3月10日紀伊國屋ホール)

本当はもっと早く、その週末にでも書きたかったのだけど…。
内容などももっと細かく書きたかったけど、直後の出来事以降記憶が飛んでしまいました。
なので「行った」ことの記録程度に。

3月10日(木)。
新宿、紀伊國屋ホール。
開始前に時間の許すかぎり、下の書店にて本探し(結局目的の本は見つからず…)。

政治、経済、例によっていろいろな話あり。

イタリア映画「Si può fare」(邦題:「やればできるさ」)
2011年初夏日本公開にさきがけ試写会で見てきたけど、すごく人数少なかったとか。
だから「誰も観てないだろうから、多少間違えても大丈夫!」とか(笑)。
(※ 作品自体は2008年のもので、日本でも既にイタリア映画祭2009で上映されています)
ストーリーを再現する緩急あふれる語りにぐいぐい引き込まれる。
上映されたら絶対観に行こう。

最後の演目、駅伝。鹿実万歳。
マイムを入れつつ、語る語る。

今日のニュースとマイムも、いつもどおり。
約2時間の大熱演。
立川談志師匠がいらしてたとのこと。
人垣で全然見えなかったけど(苦笑)。

本当は金曜のほうがそのまま週末の休みに入るから、出てきやすいと思ったのだけど、
うかうかしている間にチケットが売れ進み、土日は完売、木曜と金曜なら
木曜のほうが空いていたので、初日の10日に来ることにした。
それだけの理由だった。

昨年の同じ頃、同じ公演に誘ってくれた人がいた。
もう自主的に来るようになったけど、今回も、やはり聴くべきライブだった。
観るべきライブだった。

適当に夕食をとってから帰った。
駅に近い行きつけの店は相変わらずの混雑。
入りたかったけど、この日はちょっと疲れていてタバコの煙の中立ち飲みする気になれず、チラ見して素通り。

帰りの車内では、翌日の仕事の段取りを考えていた。
15時前後に業者さんが来る約束だった。
その前にやることの順番をぼんやりと。
そしてヒロさんのライブの余韻。
3月11日14時46分の出来事なんて、この時は知る由もない。

11日の公演は中止になった。
ヒロさんは帰宅できず紀伊國屋ホールに留まる。
そして12日、13日と予定どおりライブを行ったそうだ。
ホールは半数以上埋まったそうである。


12日は渋谷で落語の会ふたつ行く予定だった。
公演中止。
13日、行こうかどうしようか9日くらいまで迷って「ちょっと立て続けだし…」とやめた落語の会は、実施されたそうだ。

情報が不足&不十分で混乱が混乱を招いたのが14日(月)の週だった。
イベント、ライブ等々、催し物が次々と中止や延期になっていく。
小規模なものは実施されたものもあるそうだけど、会場の安全が確認でき、かつ、主催者の判断による。
行きたかったものもあるけど、交通網が不安定であきらめた。

こういう時に直接仕事に影響するのが、エンターテインメント業界で働く人たちなんだな。
俳優さん、芸人さん、歌手、遊園地で働く人たち等々。
中止や延期の理由は様々だと思うけど、内容にも何ら問題ないのに「不謹慎だから自粛」という理由だけなら、そこまでしなくてもと思う。

被災地の人たちがあんなに苦労して、原発の現場でがんばってる下請孫請の人たちがいて予断を許さないのに、楽しんでる場合じゃないって?

そういうことを言える人は普段から、世界の難民たちが故郷を追われて苦しんでいるからといって、何かサポートをしてきたのか?
自分たちが何かを楽しむことを我慢してきたのか?
……してないでしょ?
娯楽を生業としている人たちの首を絞めるようなことを簡単に言ってくれるなよ、と思う。

福島原発のことで、改めてヒロさんがライブで話していた「祝の島」のことを思い出した。
瀬戸内海にある、山口県上関町の祝島沖に中国電力が上関原発を建設しようとしていて、島民はもう20年以上も島内を反対派・賛成派で二分するほどの反対運動を続けているという話。
現在、準備工事は東日本大震災の影響を受け、山口県知事から中国電力への要請により中断されている。

「あちらで見聴きした話をこちらで話す。だから元手がかからない」とは、ヒロさんがよく語っていることだけど、
そうやってあちこちでわかりやすく笑いを交えて語る、これもエンターテインメントの力だと思う。

今、観たかった舞台や映画も計画停電や節電による営業時間変更や館内点検、プリント配送等の問題で、観れなくなってるのがいくつかある。
だけど、やってるのであれば、これからも都合がつく限り、これまでどおり観に行きたい。

■発電ジョカ!!第16回公演「理想の女」ふたたび現れ華麗にころぶ(4月3日シアターグリーン)

たぶん2月のシルヴプレのライブでチラシをもらってたんだと思う。
4月頭というのは年度末と年度始めにかかるので、なんとなく疲れてるかなぁと思い、予定を入れずにいたのだけど、
地震以降さまざまな理由で観に行く予定だったものがいくつも中止になり、状況が変わってきていた。
別に自粛していたつもりはないのだけど、観たかったものが予定どおり観れなくなり、体調を崩し、年度末〜年度初めの慌ただしさや、節電の影響等重なって、都合がつかなかったのだ。
それで思い出したのがこの公演。

客演のシルヴプレ、加納真実は大道芸でおなじみだったけど、主催の発電ジョカライブ、初めて観ました。
第1話「悩む女」、第2話「華麗な女」のノンストップ2本立て。
いつもはパントマイムで観ている方々も、ここではガッツリお芝居。
メインの発電ジョカ!!のお二人も、もう一人客演の塩原文基さんも、狭い舞台に6人が入れ替わり立ち替わり、実にエネルギッシュ!
最初から最後まで笑いにあふれた舞台だった。

思えば地震後初めての生・エンターテインメントだった。
テレビの笑いも好きだけど(「戦国鍋TV」とか)、同じ空間で同じ空気を感じながらの生の笑いは、共有するものがたくさんある気がして、すごく楽しかった。
私が大好きな世界。
今までもこういうのを楽しみにして生きてきたんだった。
もちろんやるほうも今までと同じ感覚でやってたわけではないだろうし、観るほうとしても、今までと同じ気持ちではなかったと思う。
享楽的な気分というのとも違うのだけど、楽しいもの、面白いものを今までよりもっと、求めてるというか、欲してるんだと思う。
私の場合、それが最も生きる力になっているのでね。

実行してくれているエンターテインメント業界の皆さん、
観に行くほうと違って、やる側は色々大変な中だと思いますが、これからも、それぞれの表現活動を楽しみにしています。
posted by エマ at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
当日の談春から始まって、12日のSWA、14日の喬太郎・扇辰、15日のにぎわい座、19日の朝日名人会、21日からの世界フィギュアと中止の連続。急遽24日に池袋の新文芸坐落語会に行って、ようやく予定通り開催されたのが28日の読売GINZA落語会。で、迷っていたけど追加した3日の発電ジョカ、予約済の4日の光洋さん。9日以降は、今のところ大丈夫そうです。計画停電や部品不足など、回らない部分は致し方ないけど、昼の花見なんて、何の問題もないでしょう。プロスポーツだって、これからは出来る限り開催して欲しいです。
Posted by NEVE at 2011年04月05日 20:43
>NEVEさん

12日のSWA、21日からの世界フィギュア予選会は私も行く予定でした。
今のところ7日の白酒さんの予定がありますが、野毛は計画停電区域外だったと思うので、大丈夫でしょう。
光洋さん、私も行きたかったのですが、この時期の平日は正直キツイのであきらめました。

お花見、ゴミを散らかさないとか常識の範囲内でなら問題ないと思いますよね…。
出来たら東北地方のお酒とおつまみで。
何でもかんでも自粛していたら経済活動が成り立たなくなってしまいますよね。
ただでさえ計画停電の影響で製造業は大変なことになってるのに。
復興するエネルギーすらなくなってしまいそうです。
Posted by エマ at 2011年04月05日 22:23
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