2012年08月18日

EXTENSION!II〜めくるめくレビューの世界

「EXTENSION!II」渋谷区総合文化センターさくらホール
2012年7月20日〜22日5公演

レビューですよ。
3月の石川五右衛門で高橋良輔くんとの共演で知った役者さんの中で、
いい機会があったらまた観たいと思った人のうちの一人、
神崎順さん。
その時は宝塚と同じような、レビュー畑の人なのかぁ、くらいの感覚でいたのですが、その神崎さん作・演出ですからね。
これは是非観なくては。

レビュー。
まともに観たことないけど、イメージとしてはタカラヅカ的な。
ド派手衣装で羽根背負って歌いながら階段を下りてくる、みたいな。
キラキラの世界。
ディズニーランドのパレードなら観たことあるけども。

とにかく出演者数が多い!40人くらいいる。
そして元タカラジェンヌ多い!
うわー…。
こりゃどうなっちゃうんだろな〜…。
とはいえ、脇組で共演している神崎さんや佐藤さん、棚橋さんや元ジェンヌの初嶺さんと共演だし一人で浮いちゃうことはなさそうな。
80年代風ストリートな衣装。
ちょっと、マイケルジャクソンのスリラーを思い出した。

物語は一応あったのか。
バレリーナになりたい女の子が、夢をあきらめそうになり、そこに妖精(?)が現れ、ハリウッド、パリなど夢の世界へ案内する。
それがレビューの世界。
バトントワリングやジャグリングやマジックやアクション(=高橋良輔)はその橋渡し役。
場面転換でカーテンが閉まる中、縄跳び2重跳び3重跳びしてウケをとる場面は良ちゃん一人の見せ場。
こういう居方があったか。
ある意味“らしい”(笑)。劇団なんでやねんの神童一平が今回に近い感じかもしれない。真剣にやってるけどおかしみを誘うという。
その道のスペシャリストに囲まれ、畑違いの中でどういうふうに存在することになるのだろうと思ってたけど、こういう「なごませ役」というのもハマりますね。
レビュー場面でも、身長と同じくらいありそうな階段から飛び降りての後回し蹴りとか、自前のリズム感の良さや身体能力の高さが随所に出てたと思う。
もし「次」があれば、ソロで歌うパートも是非欲しいね。
そしてマンボみたいなフリフリを着てほしい(笑)。

本庄千穂さんのバトントワリングのソロパート、千秋楽では後ろの階段につまづいて転んでしまったのだけど、体勢を崩してもバトンは回し続けていたのがすごかった。立派!
ジャグリングといっても大道芸でよく見るものではなくて、フラッグを回すやつでしたね。「石川五右衛門」で阿国一座の振付をされた方でした。
今回の座長・川崎麻世さん生で観るのは初めてだけど、なんのかんのいってもやっぱりカッコいいな。舞台映えする。
津田英佑さんと神田恭兵さんの歌がよかった。声の響きや伸びが心地いい。
なんかもう、いくらでも聴いていたい気分。
鳴海じゅんさん本当にOGだろうか…。現役感ばりばりなんですが。現役時代知らんけど雰囲気で。
初風緑さんの歌も素敵だったなぁ。安心して聴いてられる。
一部、高音の伸びが今のアニメ声優が歌ってるみたいな無理のある感じで聞き苦しいOGもいたけど(あえて名前は伏せますが)、タカラジェンヌだって皆が皆歌もダンスも芝居も上手いわけではなくて、得手不得手はあるよなぁという話。

全体的なところで言うと、ダンスはアイガットリズムと最後の黒服のが特に好き。
今回のは「2」だけど、初演の時、ここを黒服でやるのはかなりの挑戦だったようです。
レビューで羽根を使わないエンディングってのがね。
観に来る方も羽根やフリフリキラキラを期待してるだろうから。
でも、黒服でも40人くらいの人数が一斉に揃って踊ってるのはそれだけで華があるし、何より迫力がありました。
大勢が端から端まできっちりと踊っている高揚感! カッコいい! 盛り上がりましたー。

初めて観た、レビュー公演。
神崎順さんが信じる「夢の力」を具現化したオムニバス舞台。
千秋楽の挨拶でもおっしゃってたけど、震災を契機にエンタメ業界の人達が大なり小なり迷って辿り着いた境地。
希望に満ちた、素敵なエンディングでした。

-----------

あとちょっとね、公演で気になったこと。
受付態勢がどう管理されていたのかなぁと。
さくらホールの入口は間口が狭い。
そこがほぼ半分に仕切ってあって、手前半分(受付テーブル設置場所)側に、事前振り込み・当日渡しチケットの人の列。
奥がチケット持ってる人用?(の割に、もぎり誰もいなかったけど)

手前のほうが行列してて、出演者さん扱いのチケットが多いのに、受付テーブルを使ってたのは宝塚OGのベテラン何人か分のみ。
OG一人につき受付おばさん2人ずつくらいいるけど、テーブルの上にはチケットが10数枚並べてあるだけ。
神崎さんほか多数の出演者分は、司会用演台みたいな狭い台に立ったままスタッフ一人で対応している。
それが同じ行列の先にあるのに、誰扱いはどこ、というのがわかりにくい状態。
初日の受け付け開始後に行って並んでたら、受付のおばさん達「●●さーん、こっち!」とかって行列無視して顔馴染みの客を割り込ませていた。
受付でチケットを渡されてホワイエに入ると、少し手前に戻ったところに物販がある。
行って戻る、この無駄さ。物販はもっと奥のほうでいいのに。
壁際に設置されているクロークコーナーを使っていなかったのだけど、物販はそこを使ってる公演も見たことあるし、もったいない。
一部のベテランOGの受付に座ってたおばさん達暇そうだったし、率先して列の整理でもすればいいのに。
チケット受付、宝塚OGでも若手の人たちの分は入口の外でスタッフが立ったまま小さい名札持って待ってましたね。
おそらくOG関係の受付はそれぞれに任されていて、主催者側のスタッフはその他の受付をしていた1〜2名しかいなかったんだと思われる。
変な力関係を見せられた気がしたなぁ。バランス悪い。
タカラヅカ歌劇の公演は観に行ったことないけど、受付こんなバラバラのグダグダなのが当たり前なんだろうか?

企画演出の神崎さんや出演者は舞台上でがんばっている。
公演というのは舞台の上で何を見せてくれたかが最も重要だけど、それを周辺で支える人たちがいて、全部ひっくるめて公演じゃないのかなぁ。
客から見えているという点では、舞台より先に目につくのが受付ロビー周辺。
ここがうまくいってないと、舞台前に不可解な思いをすることになる。

私も仕事で大小催しのスタッフやるけども、受付の流れを考えるのは重要な準備のひとつですよ。
来場者にわかりやすく、主催者側としては必要なやりとりを間違いなく出来るかどうか。
ロビーの使い方、使える備品がどれだけあるか、人の流れ等々考えることはいろいろあって。
担当部署だけやっていればいいのではなく、他の受付が一時的に大変そうだったら手伝ったり、来場者が増えてきたら列を仕切ったり声をかけて誘導したり。
そういうことを協力してやるためには、受付周辺を仕切れる「核」になる人がいるといいんだけど、今回は準備できなかったのかもしれない。
おばさんに物申せる人がいなかったとも言えそうだけど。
改善できそうなところがいっぱいあって、ものすごく歯がゆかったなぁ。

そのグダグダな受付が、初日と違って千秋楽では明らかに良くなってました。
物販テーブルがクローク前の空きスペースに移動し、受付前の行列の仕切りも初日よりは良くなっていた。
動かない人はもういいです(笑)。

窓側は出演者に贈られた大小お花の数々。
さすが華やか。
最近の若手の舞台にありがちなバルーン使ったのとかでないのがいい。
あと、やっぱり胡蝶蘭。
なんとなくタカラヅカっぽくて、いい(笑)。

なんのかんの言ったけど、大勢が関わる舞台は見応えがあって素晴らしかったです。
ラベル:高橋良輔 神崎順
posted by エマ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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