2004年08月09日

青春って素晴らしいなー(照)



『お父さんは心配症』に続いて、再び「押入れの謎の箱」シリーズ第2弾!(笑)

『いるかちゃんヨロシク』(浦川まさる著)
これもまた、昔「りぼん」連載時に読んでいた漫画でした。
Amazonに文庫版しか画像がなかったのですが、もちろん押入れから出てきたのは昔買った単行本。

両親の海外転勤により、東京から地方の古い城下町にいる父方の祖父に預けられた「勉強と早起き以外できないものはない」、尋常でない体力と運動神経を持つ中学2年生の女の子が巻き起こす、学園ロマン。

…って書いててお尻がかゆくなりました(岡田あーみん風)。


連載誌が少女雑誌「りぼん」だっただけに、少女漫画につきもののホレタハレタも当然あり。
その相手となるのは、最初は主人公と反発しあっていた(ありがち?)、成績優秀、眉目秀麗、沈着冷静、「公私混同しない」のがモットーで、同じく尋常でない体力と運動神経をもつ文武両道の生徒会長。

文武両道なんて言葉、この漫画で初めて知りましたよ、私は。
いや〜、漫画ってためになりますね(笑)。

中学2年生(しかも4月だ)にしてはやけに老成していて、「こんなヤツ絶対いないよ〜」と思いつつ、「こんな人がホントにいたらなぁ」と憧れながら読んでいました。
主人公の、滅茶苦茶ながらも正義感が強くて負けず嫌いで情にもろいところに触れ、完璧だったこの少年も次第に壊れて…いや、心を開いていくわけです。
キャー! “青春の甘酸っぱさ”ってやつでしょうかしら???
当時はドキドキしながら読んでたものでした(笑)。

少女漫画の“ホレタハレタ”展開のベースとして、登場人物たちがそれぞれに信じたものに向かって一所懸命に行動する姿は、多く出てくるスポーツ場面とあいまって、さわやかな読後感を残してくれました。
友情っていいものだなぁ。

物語は地方にいた中学時代と、東京に出てくる高校入学後とで舞台が変わるのですが、もう断然、中学までのお話が好きでした。
絵柄の好みもありますが、何より、物語の舞台となる、小京都のような古い城下町の雰囲気が大好きでした。

山の上から見下ろす、旧家の多い町並み。夏の駄菓子屋の軒先。
寝転がれる河川敷に咲く芙蓉の花。遠くに見える鉄橋。

高校編の連載が妙な終わり方だったのだけど、その後別冊ふろくで(ほらね、付録って重要なのですよ)主人公たちのその後が示唆されつつ、中学編の終わりと通じるような締めくくりを見せてくれたので、雑誌で読んでた当時、ホッとした記憶があります。

当時は、自分より少し上の世代の登場人物たちのお話に、憧れをもって読んでいたのだと思います。
まぁ、主人公からして尋常でない人たちだったので、現実にはありえないのですが(^^;;

元気いっぱいで、ちょっと純情で、ひとつ行動するたびに大騒動を巻き起こす主人公。
でも、このちょっと古風でノスタルジックな舞台設定のおかげで、いいコントラストを醸しだしてるのです。
登場人物も舞台も魅力的で、みんな一所懸命で。
このくらいの年頃って、恐れを知らず無条件に信じて突き進んでるところがあったよな〜。

だんだん“信じること”に疲れてきた大人にこそ、是非読んでほしい。
きっと元気になれると思います。

posted by エマ at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 本の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
“憧れ”ポイントを追加(自己レスしてまで^^;;)

1)主人公たちの身長差

 主人公は150cmないほどの小柄で,絵で見るかぎり,彼の肩先くらいまでしか背がない。
スケートでいえばペア選手のような感じでしょうか。
 で,彼から頭に手をポンと置かれるわけですよ。

これ,当時すごーくうらやましかったんです(笑)。
私は小さい頃から“小柄”だった時期がないので,特別に身長差がある男の子って周囲にいなかったんですよね。
子どもの頃って,同級生だと男の子より女の子のほうが成長早いですし。
長じてからも,身長差30cmなんて夢のまた夢で。
目線がほとんど一緒だと,「頭ポン」は無理なんですよ(泣)。
自然にできる人っていなかったですねぇ。
今コレを余裕でやってくれる人がいたら,惚れちゃうかも(笑)。
Posted by エマ@管理人 at 2005年09月25日 21:34
2)彼は優等生(?)

 成績優秀,沈着冷静,眉目秀麗,スポーツ万能…褒め言葉しか並ばないカレですが,決して冷たいわけではなく,
人に隠れて優しいことをする人間。
 かといって“負け知らず”でもなく,エースでピッチャーを務める野球で自慢の玉を打たれた挫折経験もあり。
 ではつまらない人間かというとそうではなく,カレの仲間曰く「おまえって優等生のわりに口は悪いし手も早い」タイプ。

 本人は言われて怒ってますが,実際そうとしか思えないんだ(笑)。
 口が悪いがために主人公にいらぬことを言ってよく殴られているし,
 手が早いというのも,主人公へのはっきりした好意の意思表示がいきなりキスだったり,
鈍感な主人公を相手に“隙あらば”な態度をとったり。

 どうですよ?
 これって“女の子の理想”じゃありません?
 「カレがはっきりしないのー」って不安を抱かせることもなく,といって
 「カレって優しすぎて物足りないのー」って不満を抱かせることもなく。

ぶっきらぼうでちょっと不良っぽい男の子って,昔から少女漫画の主人公の相手役としてエース級の存在だったと思うけど,
この彼は加えて,頭がよくてスポーツができて優しくて周囲から尊敬されてて,
といってじれったさはなく,女の子をリードしてくれるわけですよ。

 いやー,すごいです!
よくよく考えたら,彼以上の「理想の男子」って,お目にかかったことないかもしれない。
もちろん,漫画の上で,ですけどね。
Posted by エマ@管理人 at 2005年09月25日 22:21
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