2008年05月17日

『ラフマニノフ ある愛の調べ』観てきました

KC380381.jpg…デスよ。
公式サイトはこちら。開いたらいきなり動画が大音量で流れるので、ご注意を。
東京では渋谷のル・シネマか銀座のテアトルシネマで上映ということで、どちらで観ようか決めかねていたのですが、安く観られる日というのはなかなか都合がつかず。
そのうち上映予定もそれぞれ6月13日まで、5月30日まで(銀座は5月31日からはモーニングショーへ)ということで、竹橋へ出かける勢いでまとめて行ってしまうことにしました。

竹橋の近代美術館との移動を考えて、銀座で観ることに。
まず朝、JR有楽町駅前の金券屋で美術館と映画両方のチケットをチェック。
美術館は当日券から20円引きで売られてましたが、美術館公式サイトで100円割引券をプリントアウトできるようになっていて、ちょっとでも安くと思っていたから、ここではスルー。
映画のほうは、他の映画はたくさん出ていたけど、ラフマニノフは売り切れとのこと。
みんな考えること一緒なんだな(笑)。

銀座テアトルシネマ(ホテル西洋銀座や舞台のテアトル銀座と同じ場所)へはJR有楽町駅から歩いて10分もしないかと。
16時45分の回を観ることにして、席は万一遅れてもいいように通路側を指定。
(ちなみにル・シネマも定員入替制だけど、こちらは自由席ですね)
映画の上映まで4時間もあるので、移動や美術館の混雑を考えても十分間に合うでしょう。

美術館「生誕100年 東山魁夷展」は別記事を御覧ください。

さて、いよいよ映画「ラフマニノフ」!

なんで観ようと思ったかというと、劇場公開前ちょうど「ラフマニノフ」気分だったんですよ(笑)。
本当はコンサートでもと思ったのだけど(CDで聴けばいいやって気分ではなかったんだな)、その時には聴きたい公演が出ていなかったんですね。
そしたら、検索した中にこの映画がひっかかってきたと。
フィギュアスケートではよく聴くラフマニノフ。
ピアノ協奏曲第2番、第3番、パガニーニの主題による狂詩曲等々…。
様々な選手たちにより、ラフマニノフの曲で素晴らしいプログラムが演じられてきて、それを観てきたけれど、そういえばラフマニノフ本人のことはよく知りませんでした。
クラシックを聴きこむほどのめりこんでるわけでもないし、当然、時代背景などもわかった上で聴いてるわけではありませんでした。

映画は、1920年アメリカでの公演から始まり、10年ほど遡ったロシアと1920年アメリカでの現在(物語の中での)とが交互に出てくる構成。

一言でいうと「わかりやすい映画」でしたね。
繊細な主人公(セルゲイ・ラフマニノフ)、地味で恋愛対象ではなかった従妹(後に妻となるナターシャ)、酸いも甘いもわかったような大人の女(ラフマニノフが恋し交響曲第1番を捧げる)、教えに行った女子校の生徒でマルクスに心酔し革命を志す大人っぽい生徒(マリアンナ…断定的な物言いがSっぽい)、自社ピアノの売り込みを兼ねて200日100公演という無茶なアメリカツアーを決行させる協力者(スタインウェイ)…。
自伝的映画ではなく、事実に基づいた部分もありつつ、監督が独自の解釈を施してあるということなので、例えばマリアンヌとの出来事(曲が書けないラフマニノフに「新しい曲が浮かぶところへ案内します」→Hする→ラフマニノフ家に帰ってピアノ協奏曲第2番の作成に没頭する)とかは、かなり踏み込んだ演出なんだそうですよ(^^;。
「わかりやすい」っていうのは、こういうことなんですけどね。恋愛が創作意欲をかきたてる…みたいな。実際そういうこともあると思うけどさ。
ロシア革命と絡めて描く上では自然な流れだったかもしれないけどね。短い時間で物語をまとめなきゃいけないわけだし。
『ああ、そういう危険な香りのする女に弱いタイプだよなぁ』って(笑)。

最後の場面でパガニーニが流れて終わるんだけど…そこの花屋さんからの展開が「あ、やっぱりそうなんだ…ええー、これでエンディングかいっ!」って感じでちょっと拍子抜けでした。
妻の気持ちがわかった夫に、10年間1音も書けなかった音楽が降ってきたって感じの画面作り。
降ってきたって、本当に降ってるし(爆)。
しかも唐突に「降らせました」って感じの斜め方向からの「雨」(笑)。
そういうシーンのパロディかと思えるくらいベタな感じが「わかりやすーい」。

4月にDVDが発売された「俺たちフィギュアスケーター」、あれもまたわかりやすい映画だったけど、あれとはまったく違うテイストでありながら、
頭を使わず観ることができ、わかりやすい映画という点では共通点があったのが意外な発見でした。

もっとラフマニノフの曲がふんだんに流れてるのかと思ったけど、ポイント使いだったかな。
創作の過程、“生みの苦しみ”は時間かけたから出来るとか何をしたら出来るとかっていう単純なものではないですもんね。
作曲家ラフマニノフの苦しみ(曲がかけない)と、演奏家ラフマニノフの苦しみ(演奏旅行疲れた)と、わかりやすく描かれてました。

今回最も「おおっ」と思ったのは、アメリカのシーンの衣装。
カーネギーホールにラフマニノフの演奏を聴きにくるお客さんたち(妻含む)の服装が、1920年代、そう、2008-09シーズンのオリジナルダンスのテーマの時代なんですよ!
衣装のうち「ヘッドバンド、リボンを許可」とあるのは、頭に横巻きにしたアレのことでしょう。
身体のラインを強調しない、すとんとしたシルエットのワンピース。
男性は燕尾服やスーツでしたね。まぁ、ふつうですね。
あの頃の服をたくさん観ることが出来たのが出色でした。

上で「地味な妻」と書いたけど、アメリカに亡命してからはすっかり垢抜けて、他のアメリカ人と変わらない流行の衣装を着こなし、きっちり夫のサポートをしています。

それにしても、私は銀座で観たけど、パンフレットを作ったのは都内のもう一方の上映館であるル・シネマ。
いかにもル・シネマが上映しそうな映画だなーとも思いました。なんとなくですが。
一応恋愛映画だし、デートムービーにはいいのかも。

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シネマトゥデイにTBします。
映画通信シネマッシモさんにTBします。


posted by エマ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・舞台話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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