2009年04月12日

国宝「阿修羅展」を見てきました。

KC380804.jpg前売り券をさらに安く入手出来たので、頑張って行く時間作りました。
国宝・八部衆像、国宝・十大弟子像の現存するものがすべて見られるのが今月19日まで。
見に行くならそれまでにと思ってたので、なんとか都合ついて良かったです。

私が行った時間には入館30分待ちで、建物の外に列が。
暑いけど、日傘の貸し出しがあるのがうれしい。

第一会場と第二会場、どちらから回ってもいいのだけど、
音声ガイダンスの貸し出しが第一会場側にあるので、そのままの流れでか、第一会場のほうが混雑していたように思いました。
見所の国宝・阿修羅像をはじめとした八部衆像、十大弟子像の展示は第一会場なので、やっぱり早く見たいですもんね。
私はいつもながらに借りずに見学。

阿修羅像は他の像と別に、360度、見ることが出来ます。
立ち止まれないので少しずつ歩きながら、天に伸びる腕、きりっと整った顔、質感まで感じさせる模様が鮮やかな衣まで、立ち姿を堪能しました。

第二会場の、鎌倉時代に造られた四天王立像や薬王・薬上菩薩立像も含めて、興福寺に安置されている普段の状態ではなかなか見られない、背中や側面など、色々な方向から見られるのがいいですよね。

四天王立像の迫力ある姿は、顔の表情だけでなく、
ひるがえる着衣や、たっぷりした身体の厚みなど、色々な角度から見ると一層迫ってくるものがありました。

着衣に施された模様が部分的にまだ残っているのも、背後から見て初めてわかるものがありましたし。
仏像は全然詳しく知らないけど、時代が変わると表現も変わるけど、顔の表情まで細かく造り分けてるものなんですねぇ。
見応えありました。

ミュージアムショップを見るのも楽しいのだけど、今回どさくさに紛れて(?)みうらじゅんとアルフィーの高見沢のCDアルバム『愛の偶像』なるものまで売られてました(笑)。
あと、鹿の角が生えた仏像キャラグッズも(笑)。
意外に人気なんだろうか???


疲れたので、あんみつ食べて休んでから、本館の展示も少し見てきました。
江戸時代に発行された、食べ物に関する本。
江戸時代に発行された本って、食に限らず、化粧とか読み物とか、今見ても面白いんですよね。

まだ出先です。
これから軽く買い物して帰ります。
充実した休日でした。
posted by エマ at 18:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館・美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

「生誕100年 東山魁夷展」観に行きました!

KC380370.jpg東京国立近代美術館、「生誕100年 東山魁夷展」を観に行きました。

近代美術館は何年前だったか、「加山又造展」を観に行って以来だから、かなり久しぶりでした。北の丸公園自体は1〜2年に1回は来てるんですけどねぇ。なぜか美術館には足を運ぶことがなかなかありませんでした。

3月1日、NAGANO MEMORIAL ON ICE 2008を観るために長野入りした時、信濃美術館携帯用サイトはこちら)にも久しぶりに行ったのですが、規模が違うというか、もっと画家人生を網羅したものだろうということで、観に行きたいと思っていたんですよ。
ところが年度末〜年度当初の数ヶ月はやっぱり余裕がなくて、気が付けば5月18日の会期終了も目前。
最終日よりは空いてるかもしれないってことで、土曜日17日に行くことにしました。
★ちなみに同展覧会は7月12日〜8月31日に信濃美術館でも開催されます。

公式サイトで100円割引券をプリントアウト。
同じ日に映画「ラフマニノフ」も観に行くことにしたので、ちょっとでも出費を抑えようってことでね(笑)。
実際、展覧会チケットは有楽町駅前の金券屋では20円引きでしか売られてなかったから、時間に余裕がありそうな今日は安さ優先でいきました。

朝、銀座テアトルシネマに寄ってから竹橋の東京国立近代美術館へ。
チケットは竹橋駅構内でも出張販売されてましたが、割引券の場合は窓口へ。並ぶことも覚悟したけど、まったく並ばず買えました。
おお、これくらいなら、入るのもそれほどすごいことはないかな?

東山画伯自身の解説による音声ガイド(500円)の貸し出しもあるということで、そのガイドがついた作品の周辺は混雑してたけど、概ね流れよく観ることが可能な程度の混雑具合だったと思います。
画伯の肉声での解説(25作品中12作品)はちょっと興味あったけど、2月のロートレック展の時にも書いたように、好きなように感じるのもまた自由ということでね。
貸し出しに列が出来てたから、借りませんでした。
>>出品リスト

「残照」
山の連なる峰の濃淡が素晴らしい、名作の一つですね。
展覧会でもいきなり観られます。
あれ、視点が離れた山の上からという感じで、決して下から見上げてないんですよね。
同じくらい高い、少し離れた山の頂上からか、ヘリコプターかってくらい、視点が高い。
まるで自分が飛んでいて、その山々を飛び越え光のあるところへ向かっているかのような錯覚をおぼえさせる作品ですね。

1941年「自然と形象 雪の谷間」と1953年「たにま」。
連作の中のひとつのモチーフを12年後改めて描いたということなのですが、より対象を純化させていて。
これは、どちらかだけ観るより、こうして対比させて見るのがいいですね。
今回は信濃美術館蔵のスケッチも多数展示してあって、「たにま」が白い雪の間に青緑(これが東山ブルーですね)の河が流れているだけの単純なものではないことがわかるようになっています。
試行錯誤の末にたどりつく先は、線をそぎ落としてよりシンプルになっていく。

「白夜光」
フィンランドの森林と湖、静かな光。
会場内を進んでいくと、右手に静かな光をたたえた絵が見えてきます。
それが「白夜光」。
岩絵の具は鉱石を含んでいるので、よく見るとチラチラ光って見えるんですよ。
でもこの輝きはその光ではない。
深い森の向こうで、水面に集まる輝きが、そこだけ光って見えるんです。
正面に回ったり、行き過ぎて振り返ってみると、もうそこまでの光は感じないんですけどね。
ただ白いとか明るいとかではない、静かな光。
吸い寄せられるような光。
黒々とした森(もちろん「黒」ではない深い緑なのですが)との対比がそう見せているのでしょうか。

「冬華」
白い木々、白い夜。
枝にこれでもかってくらい、絵の具を盛り上げてあるんですよ。
油絵かってくらい。
それによって、手前の大きな白い樹の枝のうねりが、生き生きして見えるのかなぁ。
色が少ないから薄らぼんやりしそうなところだけど、そうはならないんだな。

「花明り」
これ、信濃美術館には習作が、今回は本作品ということでしたが、個人蔵なんですよね。これだけ大きくて素晴らしい絵をお持ちの方がうらやましいです。
習作も十分素晴らしいけど、本作品の色合いはさらに素晴らしいですね。
京都円山公園の桜と朧月夜、うっとりするような夜の幻想を垣間見た気分です。

自然ばかりでなく、建物もすごいです。
なんでもない家の壁だの窓だのなんだけど、質感がすごい。
壁や窓の構図は、私も写真で使う構図だったので興味深かったです。

「雪野」「夏に入る」「夕べの聖堂」などの枝や竹の重なりは、これも私、写真撮る時構図にすることが多いので、参考になりました。

後半の目玉はなんと言っても唐招提寺の襖絵ですよねー。
「濤声(部分)」
青、蒼、碧。
中央付近の壁際から見てみると、まるで自分が海のすぐ近くにいるような錯覚をおぼえます。
「揚州薫風」は風に揺れる柳の枝を観ているうちに、部屋の中にも風がそよいできそうな感覚が。

常設展も観ることが出来るので、そのまま観てきました。
>>作品リスト
(続きは下記へ)
【続きを読む】
posted by エマ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館・美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックを感じる一日

ロートレック展東京ミッドタウン六本木六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で開催中(〜3月9日まで)の「ロートレック展」に行ってきました!

昼過ぎくらいに到着。
なんかちょっと場所がわかりにくいですね(^^;
きっぷをもぎられて中に入ると、エレベーターで4階へ。
サントリー美術館自体が3階にあるので1階上に行くだけですが、流れでエレベーターに乗りましょう。

最後の出口前のショップで画集が2,300円で売られてましたが、コンパクトだけど分厚くて重いので、迷った挙句買いませんでした。
(参考までに作品リストを。PDFファイルです)

場内は、必ずしも制作順には展示されておらず、テーマごとの掲示。
今回のチケットや広告に採用されているオルセー美術館蔵「黒いボアの女」が最初に出迎えてくれます。

電車の広告だったか新聞だったかで見て『ああまたやってるのかぁ』と思ってたのですが、だいたい『行きたいなぁ』と思っていると、NHK「迷宮美術館」で取り上げてくれるという(笑)タイムリーな展開が、昨年6月のモネの時に続いて再び(笑)。

ロートレックの著名な作品が目白押しでした。
19世紀末「ベル・エポック」と呼ばれ、文化が濫立したパリの雰囲気を感じさせる、ムーラン・ルージュをはじめとしたダンスホールやカフェのダンサー、歓楽街の娼婦たちをモデルにした数々のポスターや油彩のほか、当時の映像も観ることができます。
中にひとつ、メトロの出口が写ってたんですけども、今でもパリのメトロへ降りる階段の入口は同じデザインですよね。
活気にあふれた人々の姿に、歴史を感じます。

ポスター芸術というと、日本でもしょっちゅう展覧会があるアルフォンス・ミュシャも人気ですが、ロートレックも人気ですよねぇ。
ジャヌ・アヴリルの立ち姿(片脚を膝のところでひっかけるように掲げたポーズでおなじみ)は、何度観たかわからないくらいだもの。
どちらも、ポスターだけに広告用の文字もデザインのひとつとして構成されているのが特徴ですね。

ポスターのほかにも油彩や水彩、習作なども観て改めて思うのが、「省略することの難しさ」。
絵筆をスッスッと走らせてるのか、線描が多いんですよね。
塗り残しも多く、しっかり色を乗せた作品は少ないです。
ポスターのリトグラフでも、下地の紙の色を生かしたものが多く。
その分、1本1本の線の強弱の使い分けが巧みで、線も色も少ないけれど、人の姿は大変リアル。
同時代の他の画家の絵も少し展示されてるのでわかりやすいけど、すべてが曲線で表されているというか。
歌手やダンサーの手足はなまめかしく伸び、今まさに動いている瞬間を切り取ったかのよう。

ベッドに沈む娼婦の絵は、ただ横たわっているのでなく、沈むようにベッドと一体化している。
その“沈む”様すら見えるような。

描いたのは他にもいろいろだけど、人によって筆致を変えてあるんですね。
例えば「自動車運転者」。
たしかロートレックのおじさん(?)だったか、親戚のおじさんなのですが、当時の車は屋根がないからものすごく服を着込み、ゴーグルをつけて身を縮めたガチガチの姿。
くどいまでに黒い線描で塗られた姿が“必死”さを表しているかのようなのですが、その背後で、ドレスの御婦人が小さい犬を散歩させてすれ違っているんですよね。
その優雅さとの対比が滑稽で(笑)。

自転車レースの絵も有名ですけど、同じくらいの時代を描いた「名探偵ポワロ」でも、当時流行した自転車レースが描かれたことがありました。あれは『ゴルフ場殺人事件』でしたっけ???ああ思い出せない…。

「青い外套を着てマフ(って言うんでしたっけ、筒状の毛皮で手を温めるやつ)をつけた御婦人の絵、上半身しか描かれてないけど、何をしているところでしょうか?」というクイズがNHK「迷宮美術館」で出されてましたが、正解は「スケート」!
…足元描いてないから、説明されないとわかんないですヨ(苦笑)。
背景もほとんど空白だし。何かいろいろ書いてあってもフランス語は読めないし(爆)。
まぁそれはさておき、この御婦人と、歓楽街の女芸人たちとの描かれ方の違いというと、「線」だと思うんですよ。
いかにも上流そうな御婦人は細く硬い線でかっちり描かれ、あっさりした印象なのに対し、
娼婦や女芸人たちは大胆な太い線の強弱で曲線を描かれ、官能的。

この「官能」を味わうには、油彩よりもポスターかなぁ、やっぱり。
官能的じゃないのもありましたけどね。
上から紙吹雪を散らす「紙吹雪(コンフェッティ)」、ロートレックの中でも好きな絵のひとつですけど、あれは別に官能は感じないですし(笑)。

NHKの番組中では尊敬するドガ(ああ、ドガの画風も私、好きですねぇ)に憧れ追いつこうとするあまり、同じモデルを使って同じような絵を描いてモデルにプレゼント、「ドガの絵の横に並べてほしい」なんて言ったとかでドガに酷評されたというエピソードが紹介されてました。
ゲスト出演者たちは「ロートレックがかわいそう」なんて言ってましたが、そうかぁ?
ドガにしてみたら、自分に対して尊敬とか憧れとか目標とか(あるいはライバル視かもしれないけど)プラス感情を持った若手とはいえ、同じモデル使って同じような絵を描かれても(しかもそれをモデルにプレゼント)、困惑するだけじゃないの?
当時はなかった言葉だろうけど、若いロートレックの自意識過剰な行動は、心理的なストーカーみたい。
それはオマージュとは違うでしょうよっていう(もちろんパロディでもない)。
「描くなら違うアプローチで自分を表現しろ」っていう、ベテランからの忠告を含んだ酷評だったんじゃないかなと思いましたよ。

その後ロートレックはモンマルトルの娼婦街に入り浸り、そこで生活し、数々の作品を生み出した。
最期はもともとの成長障害やら、アル中やら梅毒やら(これは自業自得だけどさ)で30代で死んでしまうけど、その頃まだ存命だったドガは、ロートレックの才能を認める発言をしたというんだからね。

展覧会には、500円で音声ガイドの貸し出しもあります。
私はなんとなく借りなかったんだけど(笑)、そうやって、絵そのものを観て感じることを優先するか、
その絵の背景を注釈されながら、知ることを優先するか。
自由に観ればいいんです。

観終わって出てきたのが午後3時半くらいでしたかねぇ。
美術館入口に行列が出来てて、入場制限をしているらしいのにビックリ!
会期も後半、残り少ない土日はこれからますます混雑するでしょうね。
平日は夜8時までやってるそうなので、都合がつく方は平日に来るのもいいかも。

観終わった私は、ものすごくお腹がすいてたので(笑)、地下1階のガレリアで何にしようか迷った挙句、石焼ビビンバとパチヂミのセットを食べてきました。
石焼ビビンバとパチヂミセット
美術展の後だし写メる空気でもないしってことで、絵にしてみました。
絵にしてどうする。
しかも帰りの電車の中で。
水平が出てない上線も字もヨレヨレだけど、ポイントがたくさんある揺れる路線で座れた暇つぶし+記憶補助と思えば、まぁ…いいかってことで(笑)。

六本木ということで、外国人もたくさんいました。
各国の食べ物が目白押し、スーパーもあって、かなーり心ひかれたけども…この近くか、せめて地下鉄1本で行き来できるんでもないと、ちょっとキビシイなぁ(^^;;

地下鉄は六本木駅のほかに乃木坂駅も徒歩圏内。
いちばん近い入口も、ちょっと開けていて雰囲気はあるんだけども、やっぱりベルエポックのパリと違って風情がないなぁ。
日本もいっそ、入口を数奇屋造にするとかしたらいいのにー(笑)。
posted by エマ at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館・美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

江戸博でいにしえの旅気分を。

edohaku.jpg

両国は江戸東京博物館に、企画展「美しき日本-大正・昭和の旅」を観に行ってきました。

“江戸博”は過去にも企画展や会議など(会議室の貸し出しや図書室、レストランなどもあるのですよ)で行ったことはあるのですが、今回も時間の都合を考えて企画展のみ。
常設展示も面白そうなのだけど…プラス2時間はみないと楽しめないだろうから、また後日!

で、企画展ですが、明治以降、鉄道・船舶路線が普及したことにより、海外旅行客を目当てにした外貨稼ぎのためだけでなく、国内でも旅ブームが到来したということなんですね。

明治後期からの、鉄道会社が作成した季節ごとの観光パンフや名所案内を含めた鉄道路線図は、それだけでもレトロな絵画的味わいたっぷり。
今のような実用的な路線図と違って、路線中のメインとなる観光地や名所などを中心に盛り込み、遠方には北は樺太、南は上海、台湾まで見えてるという、夢ふくらむ(笑)図面は見るだけでも楽しく、いっそう旅への期待を駆り立てるものとなってます。
【続きを読む】
タグ:東京都
posted by エマ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 博物館・美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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