携帯から。
先日、半ば付き合いもあって、とある美術展に行ってきた。
油絵、彫刻、陶芸、写真その他、ありとあらゆる“芸術”を集めた展覧会。
希望すれば申し込めるけど、たぶんそれなりの審査はあるはず。
プロアマ問わず、趣味人の作品が展示されている中、付き合いを抜きにして興味深く観たのは、昔なら油絵なんだけど(苦笑)今は写真。
思いがけなく、仕事でお世話になった方の作品が喪章つきで展示されてるのを発見。
一年近く前に他界され、今回は特別招待とのこと。
それは例外として、風景から人物までたくさん出品されていたけど、気になったのが【組写真が多いこと】
半分位は3〜4点、多いと9〜10点位の写真で構成されてたと記憶。
展示の仕方がひどくて、天井近くまでパネルが並べてある。
4人分くらいずつ。
上のほうに展示されたのは、そもそも組写真だから一枚が小さいので、分かりにくいことこの上なかった。
タイトルも作者名も肉眼では読めないくらいだったもの。
出口付近に感想ノートが置いてあるので見てみたら、組写真が多すぎるとか、デジタルとフィルム作品を分けて展示しろとか、点数を絞れという意見が(苦笑)。
しかも“昨年も指摘したが”と書いてる人が(爆)。
『招待作品のほうが“なんとなくシャッター押しただけ”みたいな作品が多いんじゃないか?』という厳しい意見もあり。
でも私も同感(笑)。
一般参加作品のほうが魂こもってるというか、グッとくるものがあったし、
賞をとった作品でも『え、コレが何故?』というのがあったもの(苦笑)。
なんで組写真が多いのか考えたんだけど、安直だからだと思う。
あるテーマを思いついて、それを表現するのに、何枚か並べたほうが情報量が多いものね。
今、私がサイトで写真を公開してるのはほとんどが組写真に近いやり方と思う。
例えば愛媛の夕陽。
色々な表情があるので、絞りに絞っても、数枚を並べることになる。
これは一つの被写体をたくさん撮る場合だけど、そうじゃなくて、共通テーマがあって、その範疇で様々な写真を並べる場合もある。
たしかに伝えるには十分と思うけど、一方で安直なやり方だなとも思うわけ。
Webでは旅日記の一環として言葉とともに構成したいので、今のやり方を変えるつもりはないけど、それとは別にね。
私は、一枚でバシッと表現された写真のほうが好きだな。
タイトル付けるの(付けるとしたら)難しくても。
“渾身の一枚”というのを撮ってみたい。いつもそう思っていながら、なんだか安易なほうに流されている気がしている。
閃き勝ちというか(笑)
面白い構図を発見した時点で満足してしまって、
それにふさわしい絞りや露出やシャッタースピードにまで頭が回り切れてないというのかな。
やってるつもりでも、舞い上がってるのかどうも詰めが甘い(苦笑)。
自覚してるんだから、あとは行動に移すだけ。
というわけで、もっとあちこち出かけたいんだけど、なかなか休みの日でもそう都合よくはいかないもので(^^;
結局今日も急遽仕事で外出、考えてた行き先へ行くのは2週連続で見送りに。
むむむ。